レビトラの個人輸入について

※現在、バイエル薬品株式会社は全世界的にレビトラ錠（5mg・10mg・20mg）の製造、および販売を終了しています
そのため、当クリニックでは、2022年10月をもって「レビトラ錠」の取り扱いを終了しました

インターネットでレビトラを検索すると、多くの「個人輸入代行」というタイトルがついているサイトが出てきます。これらはまるで日本の通販サイトのような見た目をしており、内容もサイト上でレビトラをカートに入れ、注文すると入力した住所にレビトラが届く、というものです。
これらは海外から医薬品を直接購入する個人輸入の手続きなどの一切を代行する、という個人輸入代行業者が運営しています。

医薬品を海外から直接購入する個人輸入は、日本の法律において以下のように定められています。

• 一般の個人が自分に必要な薬を自分で使用する目的で購入すること
• 原則として地方厚生局に必要な書類を提出し証明を受けること（※例外として、用法用量によっては税関の確認だけで済む場合も）
• 個人輸入で購入した医薬品は販売はもちろん譲渡も禁止すること

例えこれらの基準をクリアしていたとしても、地方厚生局に提出する書類の用意であったり、仮に証明を受けられたとしても医薬品を販売している現地（海外）とのやりとりなど、手間と考えられることはたくさんあります。
特に海外とやりとりする場合に求められる語学力は、一般個人の多くの人が自信がない・わからない、といった部分です。
そのような背景を利用して運営されているのが、個人輸入の手続きを代行する、という個人輸入代行サイトなのです。

しかし、一見便利にも見えるこの個人輸入代行サイトでの医薬品のやりとりには実は危険な落とし穴があります。
日本国内で流通するレビトラとは違い、個人輸入代行サイトで購入できるレビトラは有効性・安全性の確認がされておりません。レビトラを紹介するそのページに書かれていることは誇大な効果効能であったり、安全性を虚偽の内容で示すものかもしれません。また、医療機関で処方されるものとは違い、正規メーカーの医薬品とは限りません。
このように危険性が高い個人輸入代行サイトに関して、大手製薬会社が共同で行った調査があります。調査の内容は、実際にインターネット上で販売している医薬品を購入し、その成分調査を行う、というものです。
その結果、半数以上が正規品でない偽造品であると判明しています。
個人輸入代行サイトを利用したことのある方への「自分が購入したED治療薬が本物だと思っているか」という質問に対して9割近くの方が「はい」とお答えになっておりますが、専門の知識を持っておらず、成分調査もできない一般個人の方が、なぜそう自信を持って言えるでしょう？「はい」と答えた9割近くの方々全員が偽造品を服用している可能性もなくはありません。
個人輸入代行サイトを利用している方の多くは「自分だけは大丈夫」という根拠のない過信を持っています。実際に偽造品を購入してしまい、重篤な健康被害に遭ってから後悔しても遅いのです。
レビトラを含め、ED治療薬は医師による処方箋が必要な医薬品です。必ず正規医療機関にて処方してもらったレビトラを服用するようにしてください。