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ED・早漏に関する知恵袋コラム

高血圧と降圧剤にはEDのリスクがあります

2015.09.04  更新
高血圧症とEDの危険
高血圧症は2種類のEDを引き起こす可能性があります。

高血圧症はEDを合併することが多い病気として知られています。
高血圧症は年齢と共にその発症率が増加する傾向にある病気です。そのため、EDの症状があったとしても、高血圧症が原因とは考えず年齢のせいだろうと自己判断してしまう患者様が多く見受けられます。
高血圧症は器質性EDと薬剤性EDのリスクが高くなることを覚えておかなくてはなりません。

高血圧症により引き起こされる動脈硬化はEDリスクを非常に高める現象のひとつです。
高血圧症により血管に大きな負担がかかると、血管は損傷を受け、血管が硬くなってしまったり管が狭くなってしまい、血液の流れが悪くなってしまいます。これは男性器周辺の血管も例外ではありません。
勃起するためには陰茎の海綿体に十分に血液が送り込まれる必要があります。しかし、海綿体へと流れ込む血管が動脈硬化によりダメージを受けた状態であると、血液は十分に流れ込むことが出来ません。それがEDの原因となってしまうのです。

高血圧症患者が陥るEDの種類

次に、高血圧症の方の殆どがあまり深く認識していない薬剤性EDについてご説明します。
高血圧症の治療に使われる降圧剤の中には、副作用としてEDのリスクを高めてしまう薬があります。

降圧剤には利尿薬・ベータ受容体遮断薬・アルファ受容体遮断薬・ACE阻害薬・アンジオテンシン受容体拮抗薬・カルシウム拮抗薬など様々な種類があります。
この中でも、特に利尿薬とベータ受容体遮断薬を使用している方はED発症率が高いという報告があります。
しかし、これらの降圧剤は高血圧症を治療する、貴方の血圧を正しくコントロールするために必要不可欠な薬です。EDの症状が現れたからと言って必ずしも降圧剤が原因とは限りませんので、絶対に自己判断で服用を止めるようなことはしないでください。

病気が原因でおこる器質性ED
器質性EDの詳しい解説はこちらでご覧いただけます。
服用中の薬が原因の薬剤性ED
薬剤性EDの詳しい解説はこちらでご覧いただけます。

よく患者様から、「高血圧のせいでED気味だと思うが降圧剤を服用しているからED治療薬は服用できない」というご相談を頂くことがあります。
これは実は大きな間違いです。
インターネット上のED関連情報サイトなどを見てみると、ED治療薬の併用禁忌薬は降圧剤である、という記事が掲載されていることがありますが、これは間違った情報です。
確かにED治療薬の併用禁忌薬の中には高血圧症治療薬も存在します。しかし、全ての薬が併用してはいけないわけではなく、一般的な降圧剤とED治療薬の併用は注意さえすれば問題ないとされています。
ただしこれも絶対に自己判断で行ってはいけません。
降圧剤とED治療薬を併用しても問題がないかどうかの判断は医師によって行われるものです。インターネット上で「この数値内であれば併用しても大丈夫」といったような記述がある場合もございますが、決して数値だけを信用せず、医師に確認してください。
降圧剤による薬剤性EDに、ED治療薬は大変有効です。
インターネット上の間違った情報でがっかりして落ち込むよりも、是非専門家に一度ご相談ください。

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