高脂血症とは脂質異常症のことを指します。厳密には、高脂血症=脂質異常症と言い切ると若干問題なのですが、脂質異常症という言葉はおそらくこのコラムをお読みくださっている方には馴染みのない言葉かと思いますので、この記事では高脂血症とさせて頂きます。
高脂血症とは生活習慣病のひとつでもあり、血液の中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)やトリグリセライド(中性脂肪)が過多な状態が続く、またはHDLコレステロール(善玉コレステロール)が少ない状態が続く疾患です。
高脂血症は放っておくと少しずつ動脈硬化が進んでいき脳卒中や心筋梗塞などの疾患の原因となります。高脂血症は動脈硬化と最も関係の深い疾患とも言われています。
血液中の脂質値が異常を示していても殆ど自覚症状はなく、動脈硬化は知らず知らずのうちに進んでいき全身の血管を傷付けます。
この高脂血症からなる動脈硬化がEDの原因となります。
勃起をする際、私達の体の中では血液がある場所へと流れ込みます。それは陰茎にある海綿体というスポンジ状の組織です。これはEDについて調べたことのある方ならご存知の方も多いでしょう。陰茎は、この海綿体に血液が十分に流れ込み、満たされた状態になることで正しく勃起できるようになります。
しかし、動脈硬化が進んでいる場合、その血液が通るための血管の中が狭くなってしまったり詰まってしまったりします。
海綿体の血管は体内にある血管の中でも特に細い部類に入ります。その元から細い血管が動脈硬化により狭まってしまったら、もう十分な血液を送り込むことなど出来ません。普段のようなしっかりとした勃起状態にも影響が出るでしょう。
これが、高脂血症がEDの原因となり得る理由です。
高脂血症の説明の時に、高脂血症は自覚症状がなく気付かない内に動脈硬化が進みやすい、と書かせて頂きましたが、まさにこのEDこそが高脂血症の前兆とも言えるでしょう。
高脂血症のような生活習慣病は、痛みや痺れなどはっきりとした自覚症状があることが少なく、EDはこれらの生活習慣病に気付く大事なきっかけとなります。
「年齢のせいだろう」「疲れているからだろう」という自己判断でいつもと様子の違う男性器の状態を放置しておくと、EDを改善できないどころか高脂血症のような生活習慣病をも見逃してしまうかもしれません。
EDは様々な病気のサインであることもあります。いつもと違う勃起状態(もしくは勃起できない状態)が続くようであれば医療機関に相談する方が良いでしょう。
もちろん高脂血症によるEDにもバイアグラ・レビトラ・シアリスといったED治療薬は有効です。ED治療薬には強力な血管拡張作用がありますので、狭まった血管により海綿体を血液で満たせないという問題の解決策となるでしょう。拡張された血管から十分な血液が海綿体に流れ込むことによって以前ような力強い勃起を取り戻すことも出来ます。
高脂血症によるEDの場合、高脂血症を食事療法で改善していき、EDにはED治療薬を使って改善していく方法が良いでしょう。
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